私は「2001年宇宙の旅」が大好きです。映画のリアルな映像は私の宇宙への興味をかきたてるのに十分でした。
難解だと言われている映画版「
2001年宇宙の旅」だが、あれは説明のナレーションを削ってしまったからに他ならない。実際物語は至って単純なのだ。小説版を読んでから映画を観れば難解でもなんでもない。
映画の終わり近く、光の長い乱舞の場面が登場する。いかにこの映画が好きでもこの映像は長すぎて飽きる。CG全盛時代の今となっては尚更だ。この場面小説版はずっと具体的で、眼下にETの都市を見る描写などがありわくわくさせてくれる。
映画版と小説版との最大の相違点はディスカバリー号の目的地。映画版は木星に向うが小説では木星をスウィング・バイして土星に向う。しかし後にクラーク自身が言っているように、土星の輪の映像化は当時の技術では不可能。結果的に映像化せずに成功だった。ちなみに1979年に
パイオニア11号が始めて土星の画像を送ってきたが輪の詳細を判別するほど接近はしなかった。(21000キロから撮影) 輪の詳細構造を人類が知るには1981年のヴォイジャー2号まで待たねばならなかった。
映画「2001年宇宙の旅」の見どころのひとつに「食べる」場面があります。キューブリックは宇宙に進出した人類の姿をできるだけリアルに描きたかったのだろう。人間の生活の基本は食べることと排泄することだ
食べる場面は本当に多い。
@まずは類人猿が肉を喰らう場面。A次に月面基地へ向うアリエス号内で流動食タイプの食事を摂る場面。Bそして月面でモノリス発見現場へ向うムーン・バス内でサンドウィッチをパクつく場面(これから宇宙服を着て活動するという直前に飲み食いするものだろうか?)。Cさらに木星へ向うディスカバリー号の中で数種類のペースト状の宇宙食を食べる場面がある。Dそして最後はETがデイヴ・ボーマンに用意したホテルのような室内での(有名な)食事の場面。
2時間19分のSF映画の中に5回の「
食べる」場面がある。一方排泄の方もフロイド博士がトイレに入ろうと注意書きを読んでいる場面を設けてちゃんと表現している。



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