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私の生まれた1963年はケネディ大統領暗殺が日米間初の衛星放送で中継された。まさに宇宙時代の幕開けの年だったとも言える。クエイサーという天体が初めて観測されたのもこの年。そしてこの時代といえば絶対に忘れられないのが旧ソ連の女性宇宙飛行士ワレンチ・テレシコワが軌道上がら送ったひとこと「ヤーチャイカ」いわゆる「私はカモメ」だ。歴史の授業時間のごく短い「近代」でも教えられたくらい。しかしである、この「私はカモメ」という訳は間違っている。正しくは「こちらカモメ」であるべきなのだ。なぜならこの「チャイカ(カモメ)」というのはテレシコワの乗った軌道船のコールサイン。アメリカの月着陸船が「イーグル」だったように単に「チャイカ(カモメ)」というコールサインだっただけのこと。テレシコワが宇宙を飛んでいる実感を詩的な言葉で表現したわけじゃないのだ。
またミッションはメチャクチャで、交信チャンネルは間違える、船内で暴れる、暴言を吐く、再突入のチェックが全く送信されないなど惨たんたる内容だった。それでもテレシコワは帰還してからは国民的英雄となり高い地位まで登りつめ発言権も強くなった。彼女はそれを利用して、なんと自分に続く女性宇宙飛行士を育てることを阻止してしまった。女性飛行士としての名声を独り占めしたかったのだとも言われている。 |
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