12/5にかなり大きな太陽フレアが発生した。フレアとは太陽面での大きな爆発のこと。強大な重力と磁力を振り切って荷電粒子を太陽系に撒き散らす。地球に向いた場所で起こると地球の磁気圏に衝突してオーロラを発生させデリンジャー現象により通信障害を起こし通信衛星の電子回路や変電所の設備に損傷を与えることもある。さらに地球上層の大気の分子の運動が激しくなり大気膨らむために、人工衛星は予想外の大気との摩擦を受けることになる。その結果減速され本来軌道より低くなってしまう。人工衛星は積んでいる燃料で時々軌道を持ち上げて一定の高度を維持しているので今回は予定外の燃料を使うことになる。結果として寿命は短くなってしまうのだ。
フレアの原因が太陽表面にあるのかもっと深層なのかはっきり分かっていない。中心核で起こっている核融合で作られた光が表面に出てくるまでにはおよそ10万年かかる。つまり私たちが見ている太陽は10万年前の姿とも言える。もし中心の活動にフレアの原因があるならニュートリノを観測することで予測できるかもしれない。ニュートリノは何にも妨げられず表面に出てくるからだ。但し今異常を観測出来たとして、その影響を被るのは10万年後ということになるのだが。

’73年に打ち上げられた米のスカイ・ラブも、活発になった太陽活動の影響によって膨張した大気による高度の低下を修正できずに運用期間が予定より短くなったし、’89年には変電施設が影響を受けてカナダからアメリカにかけて東海岸の広範囲が停電したこともあった。磁気嵐によって変電所のコイルに過剰な電流が流れて焼き切れてしまったのだ。



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