中学高校の頃シンセサイザーにハマッた。当時(なんと28年も前だ!)シンセサイザーなどという言葉は誰も知らなかった。知っていても「ピー」とか「プー」程度のいわゆる電子音を出す、ちょっと複雑なブザーくらいにしか思われていなかったのだ。その頃世界一のアナログシンセ「ムーグ」(正しくはモーグだが当時はムーグと言っていた)を使ってホルストの組曲「惑星」をレコードにしたのが富田勲さん。私はこれに衝撃を受けて自分でもシンセを買って多重録音に挑戦していた。設備は親父のオーディオセットとカセットデッキ2台だけ。イコライザーなんて無かったからヒスノイズとの戦いだった。高校の頃はシンセ2台とシーケンサーを使って結構高度なことをやっていたようだが残念ながら音は残っていない。
そのシンセはモノフォニック、つまり和音は出ない。C(ドミソ)の音ひとつ作るのに2回の多重録音が必要なのだ。また、今のようにサンプリング音なんかない。シューというFMノイズを元に倍音や周波数を変化させエンベロープ・ジェネレイターで立ち上がりから減衰までの時間を指定して初めて(例えば)ピアノに似た音が出来あがる。これで価格は十万以上した。
その頃のシンセが今になって「音が良い」ともてはやされているが何をか言わんやである。あんな不安定なものが良いわけないよ。今年買った二万円のキーボードの方が百倍の価値がある



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