ノーベル平和賞がオバマ大統領に決まった。世界に名だたるノーベル財団だけど意外に人間味のあるエピソードも多い。2008年に日本人3人が物理学賞を受賞した際、たどたどしくはあったがその功績を日本語で紹介する場面は感動的であった。これは受賞者の母国語でアナウンスすることになっているから。
受賞者は式典でメダルを受け取った直後に一度(メダルを)返却し翌日事務局に取りに行く。すると本物と偽物のメダルを見せられてどちらが本物か当ててみろと言われるそうだ。なんとも茶目っ気のある話である。2008年受賞者の益川先生がどこかで自らチョコレートを3箱購入したという話を事務局が聞き、メダルと一緒にチョコレートをどっさりくれたらしい。どれも受賞者に対する敬意と心遣いそしてユーモアが感じられて心温まるエピソードである。
ノーベル賞に関するエピソードで私が忘れることができないのがエドウィン・ハッブルだ。彼は二十世紀最大の発見である宇宙の膨張を発見したのだがノーベル賞は受賞できないまま1953年に亡くなった。当時の天文学は未だ実証科学としては地位が低かったのだ。しかし実はこのときノーベル財団はハッブルの授賞を内定していた。
ノーベル賞選考の過程は50年間非公開が原則だがハッブルの死後、選考に当たった二人の天文学者が個人的に夫人の元を訪れ内定の事実を伝えたという。ノーベル賞は死後には与えられないので結局ハッブルは受賞できなかったのだが彼らはルールを曲げてでもハッブルの偉業に敬意を表わしたのだろう。



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